国語 |
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受験国語 |
高校受験で、国語の受験勉強はほとんどの生徒がしないのが実情です。受験生は英語や数学に非常に時間がとられます。 それに対して国語はやってもやらなくてもあまり差がつかないと生徒は経験的に知っています。たしかに、公立高校の受験の国語の問題では、あまり差がつかないかもしれません。 しかし、その中でも差がつく分野があるので、それはしっかり学習したいところです。また、文章を読むのにはテクニックを使えば読みやすくなるので、そういうものは覚えてしっかり使えるようにしておけば、国語の受験問題を解くとき、時間オーバーにならなくて済みます。 国語は、問題の難易度では差がつかない分、情報処理能力で差がつきます。 国語は常に時間を意識して普段の問題演習を行ってほしいです。 読解問題では説明的文章と物語的文章が出題されます。 説明的文章では、文章を論理的に読解できるかがポイントになることが多いです。とくに気をつけてほしいのは、「接続語」です。穴埋めで出題されたり、問題を解く上でのポイントになったりします。 順接の接続語や逆接の接続語がありますが、大事なのは逆接の接続語です。「しかし」や「だが」などがあれば、鉛筆で四角で囲むと、問題文がどこで内容が反転しているかがつかめます。 とくに、「しかし」のうしろは非常に重要な場合が多いです。そこに筆者の主張が出ることが多いからです。要注意です。 あとは、キーワードなどを丸で囲んでいき、線でつなげるということもすると文章が視覚的に理解できます。段落分けの問題では前半でよく出てきたキーワードが突然出なくなったりしたら、そこで段落が分けられると判断していいでしょう。 キーワードとはよく使われている言葉やその文章の題名に使われている言葉です。 指示語の問題では99%答えはその指示語より前にあるので、前からさがすことです。ほとんどの場合、前2〜3行の中に答えはあります。 物語的文章では、主人公の心情に注目して読み進めることが大事です。「顔をうつむけて」や「いらついた」など心の中を表現している内容には傍線をひいて目立たせます。 また、心の中をそのまま口から出したものである、セリフはとくに重要です。ストレートに心の中を映し出したものがセリフになっている場合が多いです。 さらに、大事なことは風景描写です。悲しいことを悲しいとそのまま書いても文章が薄っぺらくなってしまうので、作者は悲しいことを悲しそうな風景を出してきて描写します。「そのとき夕日が沈んでいった」とか「最後の葉が落ちた」など風景描写は単なる風景が描かれているのではなく、登場人物の心の中が風景となって描かれていると認識する必要があります。 古文・漢文では、そこまで対策ができる生徒は少ないと思いますが、中学で習った内容は復習しておくべきです。教科書の内容がしっかり身についていれば、差をつけられることはないでしょう。あとは、受験の問題や模試の問題で出てきたものを覚えていけばいいです。 文法問題は対策に時間がかかるわりには配点が低いので苦手な生徒は、他の対策に時間をかけたほうがいいでしょう。 漢字は配点が高いですが、受験のために漢字を学習することはおすすめできません。とてつもなく時間がかかりますし、出題予想がしにくい分野だからです。あくまでも普段の学習が点につながるのが漢字の問題なので、受験生は模試や受験問題で出てきたもので間違えたものをしっかりと覚えるという姿勢でいいでしょう。それでも気になる勉強家の生徒は、薄い問題集を1冊やればよいです。 作文は、国語のポイントになる問題です。読解問題や古文・漢文では差がつかず、作文で差がつくこともあります。 まず、作文問題は指定された語数を書かなければ点になりません。それでも、書かない生徒が3割ぐらいいます。非常にもったいないです。 国語のテストは解くのに時間がかかるので、作文にあてる時間を先にとっておくのも一つの方法です。 あとは、うまい文章を書かなくてもいいので、原稿用紙の使い方をしっかり守り、誤字脱字に注意し、文法的に間違いのない文が書ければいいでしょう。 注意して欲しい点は、話し言葉は使わないということです。「行ったんで」→「行ったので」、「なので」→「ゆえに」「したがって」など注意して下さい。 字が汚い生徒も要注意です。採点は、字がきれい、汚いに関わらず、内容をみて採点するというのが建て前ですが、汚い答案はそれだけで、印象が悪いです。 とくに、書かれた文を読まなければならない作文は、字が汚いと一字一句見られるので、減点されることが多いと覚悟しなければなりません。字が汚いのは直せれば直したいですが、直せない生徒がほとんどですので、せめて丁寧に書くといったことを実行して欲しいです。 |
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